昭和62年式 アルトワークス
CA72V F5改 F-CON iS 仕様!

’08 3
 昭和62年式 アルトワークス・・遥か昔の当時を思い出してみる・・
今では当たり前の消費税や携帯電話は無かった時代である!関西空港も、まだ無く 電電公社(現NTT)のプレミア付きテレフォンカード、光GENJIの「ガラスの十代」等がヒットし、おニャン子クラブの解散!翌年には日本を代表する 傑作の映画 ”となりのトトロ” がスクリーンデビューした時代である!!
その頃の私は、スポーツカーには全く興味が無く、地元の福岡で先輩らが乗っていた、チョーペタの5Mクラウンや71クレスタ、マークU等のセダン派で、当時最先端のデジパネやパワーシート、3ナンバークラウンのグリルやワイン色の内装等に憧れ、大音量のせいで音が割れかけているスピーカーから聞こえるのは長渕 剛やBOΦWY、荻野目 洋子やREBECCA等を聞きながら夜中のドライブに良く連れて行ってもらっていたような若憎だった・・・

そんな時代に発売された 初代アルトワークス!!この車に関する私の知識は皆無だが550ccの排気量で今の軽と同じ規制馬力を出していたのだから、当時のインパクトは容易に想像出来る!!
そして今回 発売から21年経った名車を長く大切に乗りたいというお客様のご要望により、エンジンのリフレッシュと補機類の見直しと同時に、当時 採用されたばかりの電子制御燃料噴射装置と電子式進角装置を、現代の最新電子制御式サブコンピューター HKS F−CON IS、で制御しこれから先も快適に速く乗れるようにO/Hとチューニングで入庫!!
前に傾いた状態で搭載された、F5Aエンジン。
F6と良く似ているがダイナモとA/Cコンプレッサ
ーが逆に付いていたり、W/P、スロットル位置等
は全く違う!
各部クリアランスや磨耗状態を確認しながら、
バラしていく。手に入らない純正パーツも有るの
で使える物は再利用!メタル類も年式の割には
綺麗でE/Gの程度は 非常に良い状態!
取り合えず、全バラして確認!オイルスラッジは
多めだが傷や損傷は、少ない。ピストンは、さす
がに時代を感じる形状・・・今回は ボーリングで
ボアを広げF6ピストンを組み込む!
F5改F6ピストン仕様の排気量は約600cc!
パワーだけを求める仕様なら、クランク流用や
コンロッド加工等が必要になりそうである。
正確な圧縮比を計算する為、クラウン容積等 
計測し、ガスケット厚み、ブロック上面、ヘッド
面研量、燃焼室容積を決める!
当時のエンジンは、ノックセンサーも無くガソリン
もレギュラー仕様の為 低圧縮!
容積を正確に計るには、本来 ビュレットを使用
するがそんなモン無いので3cc注射器で代用!
圧縮調整やハイブースト仕様等で燃焼室を変更
したり、ポート修正を行ったりするが今回は、パワ
ーを上げるのがメインでは無いので軽く修正!
メタルガスケットでガス抜け防止!!
補機類を組み付け、車輌に載せる
クラッチは、強化仕様に変更だが、ハブ高さが
合わないじゃないですか!このままだと切れ
が悪くなる為、加工して 組み付けた
スロットルセンサーは、純正はアイドル接点のみ
の2極接点式!せっかく F−CONを使うので
リニア式に変更して、加速補正を有効にセッティ
ングする!(レポートNo3参照)
シリンダー容積、ボアが変わったので、HKS F−CON ISで燃料、点火時期、スロットル開度、
加速補正等を制御!この車の純正CPUは、助手席側に燃料用CPU、ハンドルコラム下に点火
用CPUと 2つが独立して動いている!しかも F6では点火信号制御のパワトラがCPU内にある
が、この車はエンジンルームに有るので、通常通りの配線で信号が取り出し可能!

エンジンの慣らしも無事 終わり、各部 点検後、現車セッティングでお預かり!今回は、パワーアップが主な目的では無いが、インタークーラーはジムニーコア流用で大容量に変更!インジェクターは、純正容量が分からなかったのと、ニジミもあったのでF6ノーマルに交換。ブーストを調整式アクチュエーターで100Kpaに上げて、F−CON ISで補正!

さて気になる走りは・・・・これが昭和62年式の車か〜ッ!!と叫びたくなるような カルチャーショックな走り!!排気量、圧縮比、カムプロフィール、ターボサイズ、ブースト等のバランスが良く?感覚としては可変バルタイ付き車輌のような加速感!!ノーマルターボなのでトルクピークは約4000rpm前後だが、そのままフラットなトルクカーブで、レブまで頭打ち感も少なく吹けていく!5速 8000rpmを超えてもまだ加速していくが直線が足らず、アクセルを抜いてしまったくらい伸びる!今までで体感スピードは、この車が一番速く感じた!!

 冷静に考えると、平成19年式のKeiやラパンを平成40年に、エンジンをバラしてオーバーホールし、コンピューターでセッティングして本来以上のパフォーマンスを発揮しているのと同じである事を考えると、恐ろしく凄い事である!!
平成40年には軽も多重通信となり、生活もユビキタスが当たり前になり、平成20年式の車や携帯電話が古〜く見えたりするんでしょうね!? (@_@)